Synthesizer Dance Label : Alpha Centauri をご紹介。

最近私が比較的多く聴いているのが、イタロディスコから派生した Synthesizer Dance というジャンル。歌ありのイタロディスコが進化したのがユーロビートなら、歌なし(もしくはそれに近い)イタロディスコが進化したのが、現在の Synthesizer Dance です。ユーロビートと兄弟の関係にあるジャンルとも言えるでしょう。
未来世界やSF宇宙映画的なイメージがあることから Space Synth とも呼ばれるこのジャンルですが、現在のシーンを引っ張っているのがスイスの HYPERSOUND PRODUCTIONS と、今回ご紹介する UK の Alpha Centauri。Alpha Centauri は旧称を Axis Records といいまして、以前はポーランドにありました。レーベルが UK に移転した際に現在のレーベル名に変更されています。
Alpha Centauri
まだ、それほど長い歴史を持っているわけではなく、レーベルの規模も作品のクオリティも HYPERSOUND PRODUCTIONS より劣るのは否めない Alpha Centauri ですが、中には「おっ、これはいいかも?」と思える、良質の作品も出始めていますので、今回は私が注目するアーティスト、楽曲を紹介します。* SPACE PROJECT
私が Alpha Centauri で一番注目しているアーティストが、この SPACE PROJECT。そろそろアルバムの完成が近いようで楽しみにしているのですが、私が彼らに興味をもつきっかけになった曲が「STARFIGHTER」で すね。 Synthesizer Dance はインストか、ボーカルが入っていてもボコーダーボイスだったりするわけですが、この曲は「普通のボーカル」が挿入される珍しい曲です。その分、非常に分 かりやすい。(笑) また、「ALIEN VOICES」は、ボコーダーボイスが少し入ってくる Synthesizer Dance の王道的な作品。ですが、適度にアグレッシブで、シンセの音色もいくつも使い分け飽きさせない。なによりメロディがいいですね。(Synthesizer Dance の命!)
(2曲とも Alpha Centauri の SPACE PROJECT のページで、聴く事が出来ます。「ALIEN VOICES」はフルバージョンを無料でダウンロードできますよ。)* ELECTRON
フィンランドのアーティストです。彼らのCDはまだ出ていませんが、「LIGHTS OF STALINGRAD」がオススメ。タイトルからソビエトとアメリカの冷戦時代をテーマにした曲だとは思うんですが。(それっぽい声も入ってきますし。)  透明感あるシンセの音色に、トランスのような雰囲気のサビがいい感じです。リンク先で無料ダウンロードできます。

PROTONIC STORM
以前は HYPERSOUND PRODUCTIONS に所属し、2枚のアルバムを残した、ポーランドのアーティストです。ハウスやエレクトロのような個性的作風が彼の魅力。最近 Alpha Centauri に移籍しました。今後の活躍に期待です。リンク先で聴ける「THE EMERGENCE」は非常に彼らしい作品ですね。ビヨビヨです。(笑

Synthesizer Dance Label : Alpha Centauri をご紹介。” への4件のコメント

  1. >これって、80年代フリークにはたまらないですね(^^;

    これにつきます(笑) ポコポコ、ピコピコした音、大好きですし。
    日本では超マイナーなジャンルですが、少しずつでもいいから広まってほしいですねえ。難しいでしょうけど。

    Alpha Centauri のサイト、記事に追記しましたが、近日復帰のようです。

  2. お世話さまです。解りやすい解説ありがとうございます^^

    >1980年代当時から、そのスタイルをあまり変える事なく

    これって、80年代フリークにはたまらないですね(^^;
    流行・廃りに左右される現代音楽ですが、一度は消えかかった火が、
    再評価を得て灯りはじめたとういのは、素晴らしいことですね。
    また、同じジャンル(イタロ)から派生した音楽が、違う道を歩んで
    いるというのも、興味深い点ですね。

    その点、クラシック音楽は中世の時代から今現在に至るまで、あまり
    スタイルに変化がなく、長寿音楽のお手本(?)かもしれません。

  3. こんばんは。

    ↑の記事書いてしばらくしてから、Alpha Centauri のサイト、アクセスできなくなってますね…。(^^;
    転送量オーバーっぽいですが、近々新ドメインにサイトを移転するようなので、その準備かな…?
    イケPさんは、見られなくなる前に曲を聴いていただいたようでよかったです。

    >シンセサイザ・ダンスは現在進行形ということなのでしょうか?
    はい、現在進行形です。ALIEN VOICES は、先月下旬に発表されたばかりの新曲ですよ。

    >80年代のイタロのような雰囲気も感じ取れたりしました。
    このジャンルの特徴はイタロディスコから派生した1980年代当時から、そのスタイルをあまり変える事なく、現在まで続いているということです。93,94年あたりにはかなり下火になったようで、一時期消えかかりましたが、90年代後半にヨーロッパで一部から再評価され、スイスの HYPERSOUND PRODUCTIONS からCDがリリースされ始めた事もあり復活。現在に至ります。

    HYPERSOUND PRODUCTIONS の方も試聴してみてくださいね。Real Player で試聴できます。 Top > CD/Record > Hypersound > CD一覧 > 各詳細 です。
    オススメは AREA51, XAIN, Anders Lundqvist, Synthesizer Dance Vol.4-7 あたり。

  4. こんばんは。いつもお世話になっております。
    一通り聴いてみましたが、カッコいいですね^^

    私的には ALIEN VOICES って曲が、攻めるところは攻めて、抑えるところは抑える。メリハリがあって、すごく良かったです。いっきに最後まで聴き通せました。

    一つ質問で恐縮ですが、イタロディスコはユーロに進化し(すなわちイタロは過去の音楽)となりましたが、シンセサイザ・ダンスは現在進行形ということなのでしょうか?

    私的には、イタロと現代ユーロは、すでに別ジャンルかなと思ってまして、一方では、ご紹介頂いたシンセサイザ・ダンスの曲ですが、80年代のイタロのような雰囲気も感じ取れたりしました。

    このへんは聴く人の感性によるところだと思いますが。
    ヘンな質問で、すいません(^^;

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