「ユーロビート」への誤解

ユーロビートには誤解と偏見がつきもの。 よくわかっていたはずのこのことを思い出させてくれたのが、音楽ポータルサイトBARKSの2007年11月8日付の記事「ユーロビートまっしぐら、ちょっとヤバイE-Type」。

もうE-Typeって時点でユーロビートでもなんでもないのは分かりつつ、一応、記事を書く前に該当記事で紹介の曲 TRUE BELIEVER を試聴しておきましたけど、やはりユーロビートでもなんでもありませんでした。単なるユーロダンスですね。やっぱり。しかも使われているシンセの音はユーロビートどころかむしろトランスに近い。まあ、「最近のユーロダンス」ですよ、ええ。私のサイトによく来てくださる人なら、すぐにユーロビートじゃないことぐらいは判別できる、わかりやすいユーロダンス。

アルバムのジャケットを紹介しつつ、BARKSのライターの人がおっしゃいます。

微妙な服装で鷹匠バリの白頭鷲遣い、謎の剣を携えてポーズを取るその崖っぷちの向こうはスピーカーの浮かぶ青い海…。どこがユーロビートなの?
(http://www.barks.jp/news/?id=1000035434&m=all より引用。)

いやいや、ユーロビートじゃないから!! ユーロダンスだから!
ユーロビートファンの一人としてつっこまずにはいられません。 …と同時に、わかったことはユーロビートとユーロダンスの区別さえつかなくとも音楽ライターにはなれる!(苦笑)  エイベックスさんには、ぜひ音楽ライターさんへのユーロビートの基礎知識講座でも開いてただいて、正しいユーロビート知識の普及に努めていただきたいところです。なんてね。 (一応、区別のつかない人向けに書いておくと、「ビート」と「ダンス」の区別がつかないというのは「そば」と「うどん」の区別がつかないレベル。音楽の成り立ち(材料)の時点で全然違うのですよ。 …これが「イタロディスコ」と「ハイエナジー」だったら、「関東風うどん」と「関西風うどん」だろうか?余談。)

この手の誤解は以前からあって、しかも、ユーロビートを否定的に捉える材料にも使われたりするだけにファンとしては悲しいものがありますよね。CDジャーナルさんもだいぶユーロビートへの誤解、偏見で知られますが。(^^; …きっとユーロビートが消えるその日まで、この誤解は無くならないのだ、と再認識する今日このごろ。 ではでは。

E-TYPE EUROTOPIA E-TYPE EUROTOPIA Track Listing

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