I Love Import! #4 – THE COLLECTION / Queen Samantha

Queen Samantha THE COLLECTION

I Love Import! 第4回目は Queen Samantha の THE COLLECTION をご紹介します。
Queen Samantha といえば、日本では Close Your Eyes がヒットしたディスコファンクの女性シンガーで、Close Your Eyes がビクターのダンスコンピに時々入っているので、知っている方も多いと思います。
その彼女の 1st 〜 3rd LP の収録曲を曲準変更の上でボーナストラックを追加。リマスターしての2枚組ベストコンピレーションが、この THE COLLECTION です。
(Tracklist: Discogs)
日本人好みと言える非常に分かりやすいメロディアスなディスコファンクで、クオリティは非常に高いです。私個人としては買ってよかったなあ、と思えるお気に入りのCDでして、時々気になってはCD棚から引っ張りだして聴いています。星をつけるなら迷う事なく★★★★★星5つです。
また、スペインの I LOVE DISCO シリーズにも参加している、フランスの Arnaud Ralite 氏がオリジナルマスターテープを元にリマスターを行っており、音質面のクオリティも高いものとなっています。

ちなみに、2012年発売で300枚限定盤なのですが、いまだに売り切れの気配はないです。(^^;
ですが、まあ、気になった方は手に入るうちの入手をオススメいたします。
このCDは、前述の Arnaud Ralite 氏と、Queen Samantha のプロデューサーであった Charles Ibgui 氏の共同リリースで、レコード会社のリリース作品ではありません。購入は Arnaud Ralite 氏が運営するサイト club80.fr で注文(支払いは Paypal) となりますので、ご注意ください。Amazonなどの大手通販サイトでは買えません。

ただし、配信版があり、こちらは大手配信サイトで購入できます。CDにこだわらない方は配信版をどうぞ。(配信版は Queen Samantha の権利を持つ Ascot Music からリリース)
Amazon.co.jp | iTunes Store
CDが気になる方も事前に配信サイトで試聴が出来ます。

I Love Import! #3 – house OLDSCHOOL EDITION

かなりお久しぶりな I Love Import! コーナー。(前回は2009年。誰も覚えてませんよね。)
今回、紹介したいCDがあったので、第3回目の記事を書いています。

house OLDSCHOOL EDITION
house OLDSCHOOL EDITION (house CLASSICS 1989 – 1994)

紹介するのはドイツ ZYX MUSIC から2014年4月にリリースされた house OLDSCHOOL EDITION です。通販サイト等では house CLASSICS (1989 – 1994) として登録されています。 (OLDSCHOOL… が表紙カバーに印刷されているタイトルで、CLASSICS… がCDの背表紙部分に印刷されているタイトルなんです。)
内容はとても良いし、初CD化と思われる貴重なトラックが入っているのに、知名度がかなり低そうなので紹介します。(私は2014年6月頃に購入。)

このCDは、タイトルにあるように 1989年から1994年のハウスクラシック集で、EXTENDED 収録。しかも、ハウスというか、ほとんどイタロハウスなんですよ! ALFA の That’s Club Trax や avex の SUPER CLUB GROOVIN’ が好きな人ならきっと気に入るサウンドばかりです。しかも繰り返しになりますが、初CD化と思われる貴重なトラックも多数収録。イタロディスコに強い ZYX MUSIC がその強みを生かし、イタリア Discomagic Records のハウス音源たっぷりです。Fred Venturaプロデュースの曲なんかも入ってますよ。

まだアマゾンで買えますので、興味のある方はどうぞー。 オススメです。

Tracklist: Discogs
(各アーティストのリンクをたどれば、初CD化と思われるトラックが多いことが分かると思います。)

I Love Import! #2 – Electron: Tides Of Darkness

I Love Import! 第2回は、2006年にリリースされたSynthsizer Dance/Spacesynthアルバム。Electron の Tides Of Darkness を紹介します。

Electron: Tides Of Darkness
Amazon.co.jp

このアルバムはやや曲の出来・不出来が激しく、最初はイマイチに感じるでしょう。BPM高めの曲が結構あるのですが、Synthsizer Dance/SpacesynthはBPMが高いと曲が安っぽく単調に聴こえがちで、その辺りがこのアルバムの難点ですね。 ただ、最初は取っ付きにくかった曲も、何度も聴くうちに良さが出てくるスルメ系な一面もあるアルバムです。また、リードトラックである Lights Of Starlingrad の出来は素晴らしいので、この曲を聴くために入手するのも悪くはないかもしれません。
では、ここからは私がよいと思った曲をピックアップ。リンクのついている曲はYoutubeで試聴できます。また、全曲の視聴はこちら。

1. Fight to Death
1曲目らしい、なにかの始まりを感じさせてくれる曲。盛り上がりそうで盛り上がらないのが少々残念。
2. Tides Of Darkness
力強いシンセになかなか良い出来のメロディ。ボコーダーボイス。アルバムタイトルの良曲。
3. Lights Of Stalingrad
オススメ! このアルバムのみならず近年のSynthsizer Dance/Spacesynthのなかでも、かなりの盛り上がりを見せる名曲。旧ソ連・スターリンの時代をテーマに、サンプリングボイスがタイミングよく挿入され、これでもかと盛り上がる。トランス的要素もあるわかりやすい1曲。
10.The Call Of Wilderness
韻を踏むような独特のリズムで展開する印象的な曲。
11.Katana Fighter
BPM高めではありますが、メロディの出来がよく、聴いていて気持ちいい曲ですね。縦スクロールシューティングの高速スクロールステージのBGMのような…。Katana Fighterというタイトルなのに日本的というよりは中華風なのは、ある意味でお約束。
12.The Victory
ラスト。1曲目と同じくイントロにナレーションが入る「回答編」のような曲でしょうか。メロディを口ずさみながら聴くと心地よい曲ですね。

評価 : 4/5 – 中盤がとにかく安っぽく印象に残らないので、最初のうちは取っ付きにくくいまいちです。ただ、盛り上がれる曲もありますし、聴きこむうちに良さのわかってくるスルメ系のアルバムで、総評としてはこの評価となりました。

I Love Import! #1 – THE BEST OF Italo Disco: UNRELEASED REMIXES

えー、いつまで続くかわかりませんが、取扱ジャンルの絞り込みにより余裕も少しできましたので、新しい企画を始めてみようと思います。I Love Import! と題しまして、管理人所有の洋盤CDを毎回1枚ピックアップして紹介をしていこうかと。

THE BEST OF Italo Disco: UNRELEASED REMIXES

記念すべき第1回は、THE BEST OF Italo Disco: UNRELEASED REMIXES (Tracklisting)
2008年10月にドイツのZYXからリリースされたイタロディスコのコンピですね。最近、アマゾンのマケプレで1400円(送料込み)くらいで買いました。80年代にスウェーデンのBEAT BOXレーベルからリリースされていたFredrik Ramell氏による Swedish Remix を20曲まとめて収録。このSwedish Remixは、なかなかCDには入らないので、イタロのCDコレクターである私としてはSwedish Remixという言葉に少々あこがれのような感情を持っていただけに、このコンピのリリースはうれしいものがありました。
が、その期待は裏切られたように思います。どのリミックスも地味! 原曲より良くなってるリミックスはあまりないですね…。音がやや軽くなっていて構成が変わっていて。で、そのどれも程度なんですよ。80年代は技術的な問題でこの程度のリミックスしか作れなかった、と一瞬思ったものの、80年代にはいい感じの出来のメガミックスとかありますし。それはないか。

ただ、中には光るリミックスもありまして、以下の2トラックがそうですね。
HEARTFLASH (TONIGHT) (EXTENDED VOCAL REMIX) / LINDA JO RIZZO – 7:21
TESS (FANCYの別名) プロデュースの名曲のリミックス。原曲の粗削りな雰囲気がなくなり、「いい意味で地味」で、味わい深い雰囲気があります。
TOKYO (SWEDISH REMIX) / BRIAN ICE – 6:38
間奏部分でサンプリングボイスを繰り返し、派手な感じに。原曲の大人しすぎる部分をうまくカバーしてます。

で、まあ、結論を言いますとこのアルバムはコレクターズアイテムです。イタロ初心者の方は手を出すべからず。イタロCDをある程度集めた人が少し変わったものを聴きたいとき手を出してもいいかも。という。
評価: 4/5 (アルバムコンセプトの評価込みで。内容だけなら3/5ですね。)